「夫がうつになった。」そんなあなたへ。~夫がうつ病になった時、本当にするべきこととは?!~

自分の夫がうつ病になった時、妻のあなたがやるべきこととは?
目次
夫がある日、体調が悪くなる。
それが何日も続き、何週間も続き、ついに、お仕事に行けなくなる・・・
病院で検査をしても異常はなくて、心療内科を勧められ、「うつ病」と診断された。
「どうして、私の夫が…。あんなに明るく、自信がある人だったのに…」
「自分が気づいてあげれなかったから?」
「夫のことも心配だけど、正直経済的なことが不安で…」
健康で頼りにできるのが当たり前だった夫が、突然「うつ病」と診断されて、戸惑っているあなたへ。
はじめは理解を示すことができたけど、次第に元気のない夫と一緒の生活がしんどくなってきた、そんなあなたへ。
夫が悪くないことは分かっているけど、自分の不安から、ついひどいことを言ってしまって、後悔している、そんなあなたへ。
あなたが今やるべきことは、夫のうつ病を治してあげようとすることでも、夫の機嫌を取ることでも、自分を責めることでもありません。
今日は、うつになった夫をもつあなたが、今本当にやるべきことについて、お届けしたいと思います。
夫がうつ病になったとき、妻がやるべきこと
(1)まずは、しっかり休養させること。
大人の男性のうつ病は、お仕事が原因で発症するケースが多いと思います。
最近では、中間管理職くらいの男性がうつ病と診断されるケースも増えてきているようですね。
うつ病の時は、元気な人達が意識しなくてもできている、脳内伝達物質の分泌がうまく行かないということが分かっています。
その影響で、朝身体が思うように動かなかったり、頭が働かなかったり、気分が沈んだり、頭痛や腹痛など、人によってさまざまな身体症状も現れます。
それらの症状は、本人の身体が「命の危険がある!」と判断して警報を鳴らしている状態なので、その脳の警報をまずは鎮めることが必要です。
そのためには、まずは休養させること。
何にもせずに、ただゆっくりと休むのが最も大切です。
最低でも3ヵ月くらいはしっかりと休養した方がよいでしょう。
うつの時は、健康な時よりもコミュニケーションを取ることがかなり難しくなります。
職場との休みの手続きなど、本人が体調が悪い中行うのは難しい場合も多いですので、可能な範囲で手伝ってあげましょう。
熱心な奥さんは、色々と調べて、カウンセリングに連れて行ったり、セラピーを受けたり、と勧めたくなるかもしれません。
でも、最初はカウンセリングやセラピーを受けるエネルギーさえなくなるのがうつ病です。
早いうちに、まずは、ただひたすら体調に合わせて休養する。
初めのうちは、これを徹底しましょう。
少し体調が落ち着いてきたら、本人ができることから徐々に、したいようにさせることが何よりです。
とにかく焦らずに、体調が回復するのを待ちましょう。
うつ病は、日によって、時間帯によっても体調が左右されます。
そして、見た目ではとても分かりにくく、本人に訊いてみないと分からないことも多いものです。
その都度体調は本人に確認しましょう。
そうすることで、うつ病の本人も自分の体調を客観的に観察するきっかけとなります。
休養させるときのポイントは
*無理せずに休養させる(職場との手続きは、出来る範囲でサポート)
*本人がしたいことをさせる
*元気な時は、家事や子育てを頼っても大丈夫。(本人に体調を確認してから)
*うつ病でも、夫は夫。信じて見守る。
です。
とにかく焦らず、このポイントを頭に入れて、ゆっくりと回復を待ちましょう。
そして、実はこのようにうつの夫を休養させるためには、以下の(2)、(3)が、とっても重要になってきます!
(2)夫を休養させながら、妻は、自分の心を癒すこと。
ここが、とっても大事なポイントです!
あなたは、自分の夫がうつ病だと診断された時、どんな気持ちでしたか?
私は、その時、とっっても、とっっても、ショックでした。
支えることができなかった自分を責めたし、まさか自分の彼が(その時はまだ結婚してなかったので)…と信じられなくて、数日泣いたり、眠れない日々が続いたのを覚えています。
うつの診断を受けるまでは、「最近様子がおかしいな…、風邪の延長かな?」とくらいしか思っていなかったので。
今考えると、うつ病のこと何も知らなかったのに、どうしてあんなにショックだったんだろう。。。と不思議ですが(^^;
多分、彼がうつ病になる前に、職場の先輩がうつ病になったことがあり、周囲の様々な反応、世間のうつ病に対するマイナスで暗いイメージや偏見を、無意識のうちに自分も取り込んでたのだと思います。
そして何より、彼を支え切れなかった自分が許せなかったから。
私は自分のことを、人の力になれる、人を支えることができる人間だと、思い込んでいたし(結構な自惚れやですね笑)、人の役に立てなければダメだ、と思い込んでいたので。
大切な人がうつ病と診断される。
それは家族にとって本当に辛いことです。
でも、大丈夫。
あなたが自分を責めることはないんです。
旦那さんの身体は、うつ特有の自己否定的な思考とは裏腹に、無意識のうちに自分の命を守ろうとしているんです。
これ以上無理をしたら危険、そう判断した身体が自然と活動ができないような状態をつくり出しているんです。
だから、あなたが自分を責める必要はありません。
あなたが自分を責めても、ますます悪い状況を作ってしまうだけなんです。
うつの夫が回復するまでには、しばらくは休養が必要です。
そしてその間、妻が一緒にどんどん落ち込んだら、夫も元気になるにもなれません。
でも、妻も辛い。
夫がうつになった多くの人にとって、それは紛れもない事実です。
だから、無理して妻がカラ元気を出すのではなく、自分で自分の心をしっかりと慰め、癒すんです。
え、自分で?と思われるかもしれません。
でも、大人は自分の心は自分で大切にしなければ、他の人にはできないんです。
自分の身体は自分で大切にするしかないのと一緒です。
あなたの心と身体は、あなたが救い、大切にし、幸せにしてあげる必要があります。
身体と心はセットです。
私たちは幼い頃から、命や身体を大事にすることは教えられてきました。
でも、本当は、身体だけではなくて、心も自分で大切にしなくては、命を大切にする、ということにはならないんです。
では自分の心は、どのように大切にすればよいのでしょうか。
どうやったら、自分の心を自分で癒せるのか。
次の章で、ポイントを見ていきますね(^^)
夫がうつになった時、妻が自分の心を癒す方法
(1)感情を感じる❣
感情を感じるって、なんだ、そんなこと?と思われるかもしれませんが、
実は人間にとって、これは本当に大切なことです。
悲しみや怒り、恐怖など、一見ネガティブなイメージを持っている感情も、感じたならば、無視せずにしっかり感じることが大切です。
その悲しみ、悔しさを全て吐き出すように、思いきり泣いてもいいし、ノートに気持ちを書き出してもいいです。
あなたが、夫がうつ病になって感じた感情、今のあなたが感じている本当の感情を、しっかりと感じて、出し切ってあげましょう。
その際に知っておいた方が良い事。
人間の基本的な感情は、大きく分けて4つあります。
喜び、悲しみ、怒り、恐れ。
色々な感情がありますが、基本的にはこの4つのどれかに属するんです。
あなたが今最も感じている感情はどれでしょう?
「私は嬉しい」、「私は悲しい」、「私は怒っている」、「私は怖い」
これを全て口に出して、自分の心が最も反応するものが、あなたの本当の感情です。
旦那さんのうつ病で相談されるクライアントさんは、頭では、自分は悲しいとか、怒っていると思っていたのに、口に出してみると、実は「怖い」という感情が本当の感情だ、という方が多いです。
大切で頼りにしていた夫が、自分がよく分からない病気になり、仕事に行けなくなって経済的な不安もあり、夫のことがよく分からなくなって、それを「怖い」と感じているのに、それに気づかずにイライラして夫にひどいことを言ってしまった、というのは私もすごく身に覚えがあります(^^;
あなたもぜひ、口に出してみてください。
自分の感情をしっかり認識し、しばらく逃げずに味わうことで、その感情はいつしか、消化され、消えていきます。
自分が本当は怖いのに、湧き出る悲しみや怒りの方が抑えられずに、いつもイライラして、それでもさらに自分の気持ちを見て見ぬふりをしていたら、いつかそれがバーンと弾けてしまうのです。
自分の感情は、抑え込まずに、その都度ありのまま、感じてあげましょう。
泣きたかったら泣いて、怒りたかったら怒る。
感情が湧いてきたときは、お風呂やトイレなど、一人になれる空間で、本当の気持ちを吐き出すのがお勧めです(^^)
ちなみに、私は腹が立った時や泣きたい時は、シャワーを浴びながら叫んだりします笑
しばらく吐き出していると、びっくりするくらい冷静な自分に戻りますよ(^^)
何か一つ吐き出す方法を決めて、是非やってみてください!(通報されない程度で笑)
(2)自分を褒める❣
そして、感情を素直に感じたら、夫のうつに直面しながら、果敢に頑張っている自分を、思い切り褒めてあげてください。
最近、ゆっくりとリラックス、していますか?
お風呂にゆっくり入って、ゆっくりお肌のお手入れをして、食べたいものを食べて、好きな時間に寝て、自分を甘やかす時間を作りましょう♪
子どもさんがいて難しい方は、寝る前に好きな音楽を聴きながらリラックスする香りのクリームを体にぬったり、月に一日だけ、ベビーシッターさんに頼るのもよいかもです。
女性は、自分を喜ばせる方法を、男性よりもはるかにたくさん知っていると私は思います。
感覚がするどい生き物だからです。
自分を喜ばせるということは、自分の見たいものを見て、落ち着く香り、元気が出る香りを嗅いで、素敵な音楽を聴いて、気持ちよいものを肌にまとう。身体を動かしたかったら思いきり動かす。
そうやって、自分の五感を満たしながら、自分をいたわる、自分を褒める。
あなたがどんなに頑張っているか、一番知っているのはあなたでしょう?
しっかりと(1)のように感情を味わいきった後は、とにかく自分を褒め、自分を労わってください。
「今まで、怖かったね、悲しかったね、腹が立ったね。」
「よく一人で頑張ったね、ごめんね~、怖かったよね。ありがとう。」
「今からは私がいつも味方をするよ。」
そう言いながら、頑張ってきた自分の身体をさすって、一人で頑張ってきた自分の心を、慰めてあげましょう(^^)
自分の心を、お花だと思ったり、自分の中のこどもの心だと思うと、慰め、褒めるのイメージがしやすくなると思います。
(3)自分を責めるのをやめる❣
私たちは、大切な人が病気になると、ついつい、自分を責めてしまいます。
守ってあげれなかったこと、支えてあげれなかったこと、イライラしてしまう自分…
夫がうつ病になると、奥さんはほんとに自分を責めているひと、多いんです。
私も、たくさん自分を責めていました。
でも実はこの「自分を責める」という行為、本当によくないんです。
自分を責めると、責められていじけた自分、傷つく自分も同時に存在します。
そうすると、いじけた自分、傷ついた自分は、心の傷となり、いつまでも色々な形で影響してきます。
自分が前向きに何かをすることを、妨げてしまうのです。
自分を責めることって、本当に、百害あって一利なし、なんです。
あなたは、自分を責めていませんか?
もし責める気持ちがあれば、もうそれ、今日で終わりにしましょう。
あなたはこの世にたった一人の、尊い人です。
色んな力によって生かされている、尊い命です。
あなたにしかない魅力があり、他の誰でもない、あなたの存在自体に救われている人が、必ずいるはずです。
あなたがその命を、その体や心を、勝手に責めたり傷つけたりするのは、本当にもったいない事なんです。
人は、その時その時、ベストな行動をとるようにできているんです。
あの時のあなたを、あなたは責めているかもしれないけど、あの時はあれがあなたのベストだったんです。
そうやって行動した理由が、あの時のあなたにはあったんです。
ただ、それだけ。
あの時は、あれがベストだった。以上! なんです。
だから、どんな過去があっても、自分を責めないこと。
それは、日常生活でも同じです。
自分を責めるのをやめる!今までの自分を全て、許す!
今日、この瞬間、そう決めてしまいましょう!
(3)自分が幸せになる勇気を持つこと。
さて、心の癒し方をお伝えしたところで、「夫がうつになった時、妻がやるべきこと」のポイントに戻りますね。
(1)まずはしっかり休養させること
(2)夫を休養させながら、妻は、自分の心を癒すこと
でしたね!
そして最後に、最も重要なこと。
それは、妻であるあなた自身が、自分が幸せになる勇気を持つことです。
夫がうつ病であることと、自分自身が幸せであることには、実は何の関係もありません。
夫がうつ病でもうつ病でなくても、自分が幸せであるかどうかは、関係ないこと。
夫のうつ病、それは妻である自分にはどうすることもできませんが、自分の幸せは、自分で選べるんです。
でも、自分を幸せにすることって、実は多くの人によって、とっても、勇気がいることなんです。
自分が幸せでいる方法は、とてもシンプル。
それは、一瞬一瞬、置かれた環境の中で、自分がしたいように、自分が幸せを感じるように行動すること。
あなたは、本当は自分がどうしたら嬉しいのか、どうしたいのかを、一瞬一瞬、意識したことはありますか?
私は以前、仕事に対してとても嫌なイメージがついていました。
その頃は、通勤の道にも嫌なイメージが染みついていて、休みの日に同じ道を通ると、仕事じゃないのに、嫌な気持ちになることがよくありました。
でも、私が本当に嫌だったのは、「仕事」自体ではなかったんです。
本当は、一緒に仕事をする人達との時間を楽しみながら、心を込めて仕事をして、時間が来たら切り上げて、旦那さんと一緒においしい夕飯の時間を楽しむ、という働き方がしたいのに、様々な自分の思い込みが邪魔をしてそういう働き方ができず、いつもそれを、会社や上司など、誰かのせいにしていました。
そして、嫌だ嫌だ、というイメージだけがどんどん大きくなり、何の罪もない通勤の道までが、嫌なイメージで塗りつくされていました。
今冷静に考えると、よく分かります。
私は怖かったんです。自分が本当にしたいようにするのが。
いつも人より多くの仕事をこなし、上司や同僚の役に立っているという実感がないと不安でした。
いつも大変で、責任が重たい仕事を担っていて、優等生な自分でないと、自分の居場所がない気がして、、、
たまに休むことや、自分の好きな事のために有給休暇を取るのも、すっごく怖くてなかなかできないし、
自分が人より残業していないと、居心地が悪くて。
それが本当に私の望んでることならよかったんですが、本当は、仕事を人より抱えたい訳でもないし、残業したいわけでもありませんでした。
上司からそれを強要されている訳でもないし、無理しなくていいシチュエーションはいっぱいあったのに、勝手に無理をしていました。
そういう自分じゃないと、愛されない、価値がないと思っていたんです。
それは家庭でも同じでした。
私がいつも、夫より忙しくて大変でいることが、しんどいけど、その方が罪悪感がなく、落ち着くんです。
でも、自分を幸せにできるのは本当に自分自身。
私が望み通りの毎日ではなかったのは、「できない」、「怖い」、そう思い込んでいる自分が、そこにいるだけだったんです。
本来は、この世に生きているすべての人に、幸せになることが許されている。
それを自分に許していないのは、紛れもない、自分自身だったりするんです。
あの有名なマザーテレサの名言の一説に、こういう言葉があります。
心を穏やかにし幸福を見つけると、
妬まれるかもしれません。
それでも幸福でいなさい。
自分が幸せでいると、人から妬まれること、腹を立てられることも、あるかもしれません。
でも、自分が幸せでいることで、あなたは人にその幸せを分け与えることができるようになります。
自分が幸せで満たされてくると、義務感からではなく、自然と愛があふれ出てくるからです。
あなたが勇気をもって、幸せでいることで、次第に愛があふれ出て、周りの人もどんどん幸せに笑顔になっていき、結果的にあなたを妬む人よりも、一緒に幸せになっていく人のほうが断然増えていくのです。
私もまだまだ、怖くなる時があります。
一生、怖くなることはあるかもしれません。
それでも、今日、一つだけでも勇気を出して、小さな一歩を踏み出すこと。
それが、今日の私、明日の私を変え、ちょっとずつちょっとずつ、自分の幸せを選んで、それが積み重なることで、次第に自分も周りの人も、幸せになっていく。
嘘のない、本当の愛に溢れた世界が広がっていく。
怖いのは、みんな同じ。
勇気を出すか、出さないか。
あなたも一緒に、一歩一歩、勇気を出して、自分の幸せを選んでいきませんか(^^)/
これは、勇気を出した人にだけ分かることなんですが…
自分の幸せを許し、自分の幸せを選ぶと、驚くほど物事はスムーズに、うまく行きます。笑
あれ?今までのは、何だったんだろう… って、なりますよ(^^)
夫がうつになった、そういう起こった出来事は変えられない。
でも、自分の行動は、今この瞬間から、自分で選べるんです。
自分の幸せは、自分で決めれる。
あなたの魂は、自由そのものです(^^)
勇気を出して、一緒に、幸せになりましょう!
まとめ「夫がうつになった時、妻がやるべきこと」~夫がうつ病になった時、本当にするべきこととは?!~
(1)まずは、しっかり休養させること
(2)夫を休養させながら、妻は、自分の心を癒すこと。
(3)自分が幸せになる勇気を持つこと。
妻が幸せでいたら、夫は夫で必要な気づきを得て、新しい夫婦の幸せな形がきっと見えてくるはずです。
夫がうつ病になったからといって、夫のうつ病のことばかり、気にする必要はないんです。
夫は今ちょっと、「うつ病」という人生の旅に出ているんです。
今は休養が必要な時期だと信じて、あなた自身が幸せな状態となり、ゆっくりと、待っていてあげてください(^^)
読んでいただき、有難うございました!