夫がうつ病になった妻が、本当に知っておくべき3つのこととは??

うつ病の夫をもつ妻が、本当に知っておくべきこととは??
目次
こんにちは!
家族がうつになった人のためのカウンセラー、はなこです。
最近、働く男性のうつ病が増えてきて、テレビや雑誌などでも、よく取り上げられるようになってきました。
私は、夫がうつ病になった女性へのカウンセリングを行っていますが、そんなうつ病の夫を持つ方へのサポートが、ますます重要になってきている、と感じます。
今日は、夫がうつ病になった時に、妻が知っておくべき本当に重要なポイントを、私のカウンセリング経験も踏まえて、改めてまとめてみました♪
ポイント①夫がうつ病になって感じている、自分の不安に気づくこと。
夫がうつ病と診断されて、よく分からないままに、自分なりに一生懸命、夫を支えて頑張っている。
でも、家事や仕事や子育てで忙しい自分を横目に、家でゴロゴロしてる夫を見ているうちに、夫のことがよく分からなくなってしまった…
挙句の果てに、自分が病気になったのは、お前のせいだ、味方をしてくれない、、と責められて…
私のところには、そんな女性が、カウンセリングを申し込んで来られます。
ほとんどのクライアントさんが、そんな現実にどうしたら良いか分からず、誰にも分ってもらえず、藁をもすがるような思いで、カウンセリングを受けに来られます。
多くのクライアントさんが、最初は、自分を責めていたり、夫がうつ病で悲しいと言われていたり、夫に腹を立てていたりするのですが、
私が、本当の気持ち、本当の感情を訊ねていくと、多くの人が、
本当は「自分は怖かったんだ」ということに気づきます。
人間の感情は、自分では分かりにくいものです。
感情の現れ方は人によって違いますが、表面では、怒ったり、泣いたり、という反応が出ているけど、その奥にある本当の感情は違うもの、ということが多々あるのです。
多くの人が、夫がうつ病になり、頼れなくなったように感じたり、様子が変わってしまった夫の言動から、大きな不安を感じるのです。
穏やかな日常がなくなることへの不安、
お金が足りなくなることへの不安、
世間からの目が気になることによる不安、
夫が夫ではなくなり、心が通わなくなってしまうことへの不安。
うつ病の夫を持つ妻には、様々な不安がのしかかります。
でも、その不安に気づく間もなく、日々を送ることに精一杯で、次第にその不安から、夫への不信感や、イライラした気持ちが出てきてしまうのです。
大切なのは、目の前の現実をどうにかしよう、とする前に、
まずは、自分が不安なんだ、怖いんだ、ということに気づくことが大切です。
怖くて当たり前です。
大切な人が、よく分からない、心の病気になったのですから。
でも、大丈夫です。
幸いなことに、うつ病は、自殺願望がある場合は注意が必要ですが、直接すぐに、死に結び付く病気ではありません。
それどころか、うつ病の症状は、「これ以上無理をしたらいけないよ。」そんな身体からの、命を守ろうとするためのメッセージですから。
旦那さんの身体が、無理をしすぎた旦那さんに、ストップをかけてくれているのです。
これを機会に、旦那さんは旦那さんの自分の生き方、妻は妻で、自分の在り方を見直す、そんなきっかけをくれる出来事なのです。
だから、安心してください(^^)
まずは、あなた自身が、不安で、怖かったことでしょう。
そのことに、自分で気づいてあげましょう。
ポイント②夫と「うつ病」を、切り分けて捉えること。
〇夫がうつ病になると、夫自身が変わってしまったような気がする。
うつ病の夫を持つ奥さんは、このような感覚で、孤独で、不安に陥ってしまう方が少なくありません。
でも、うつ病になっても、旦那さんのコアの部分(「魂」のようなもの)は変わりません。
私はよく、「うつ病という旅に出ている」という表現を使います。
夫は夫で、自分に必要な気づきを得るために、うつ病という旅に出ているのです。
そして、時が来たら、また戻ってきます。
だから、妻は、安心して待っていてあげればいい。
妻であるあなた自身が、「あなたは、大丈夫だよ。」と夫を信じる気持ち。
これが、うつ病になって一番不安を感じている本人を、安心させることにも大きく繋がります。
「夫」と「うつ病」はあくまでも別物。
あなたが夫を見失わないために、そのことをいつも認識しておくことが、とても大切です。
〇あなたが、旦那さんと結婚した、あるいは、好きになったのは、どうしてですか?
旦那さんの、どんなところに、魅力を感じましたか?
それを、思い出してみてください。
その、あなたが魅力を感じた旦那さんの存在。
そのあなたの直感、感覚を、思い出してみてください。
その旦那さんの存在自体は、うつ病であっても、変わりません。
大丈夫なんです。
うつ病でも夫の存在を見失わないこと。
これが、とっても大切なことです。
〇夫が、どんなふうに感じているのか、どんな気持ちなのか、分からない時は、調子の良さそうな時に、きちんと聴いてみましょう。
すぐには話してくれなくても、あなたが旦那さんを信じた状態で聞いてみたら、きっとそのうち、話してくれる時が来ますよ(^^)
人は、皆、自分の世界の中で生きています。
自分には自分の世界しか見えていなくて、夫には夫の世界があります。
そのことをいつも忘れずにいることで、自分から見えることだけで、全てを判断することはなくなります。
自分から見える景色なんて、ほんの一部なんです。
夫からは、一体どんな景色が見えているのか。
それは夫に聞いてみないと、分からないものです。
うつ病かどうかなんて関係なく、私たちはみんなそうなんです。
そのことを知っているだけで、夫婦関係に限らず、人間関係が大きく変わってきます。
ポイント③夫のうつ病を治すことよりも、自分が幸せに生きることに集中すること。
〇私も本当にそうでしたが、多くの人が、夫がうつ病になると、その現実を解決しようと必死になって、夫のうつ病を治そう、治そうとします。
もちろん、大切な家族が病気なんですから、治してあげたいと思うのは当然のことですし、悪いことでもありません。
でも、「うつ病」は、目には見えにくい病気なので、専門家であるお医者さんでも治すのが難しい病気です。
そして、自分の不安も抱えたまま、家族が治そう治そうと焦ると、本人に余計にストレスを与えてしまったり、色々な別の病気なのではないか、という疑いまで持ち始め、どんどん不安のループにはまっていってしまいます。
そう、治そう治そうとすることが、返って病気を悪化させてしまうことが少なくないのです。
じゃあ、夫のうつ病になっても放っておくの?!と思われるかもしれませんが、
放っておくのではなく、「見守る」のです。
うつの本人は、休んだり、頑張って仕事に行ってみたり、病院に通ったり、自分なりに試行錯誤、うつ病と向き合います。
それを、温かく、信じて見守ってあげてください。
助けを求められた時に、相談に乗ってあげたら大丈夫です。
そして、妻であるあなたは、自分自身が幸せに毎日を生きることに、集中しましょう。
夫のうつ病を必死で治すことではなく、
自分が、今の幸せをちゃんと感じれているか、
自分が、自分の現実を思う存分生きれているか、
自分の人生をちゃんと味わっているか、
そのことに注目してほしいのです。
〇カウンセリングを受けると、ほとんどのクライアントさんが、どんどん変わっていきます。
それも、旦那さんのうつ病が治ったから変わる、のではなく、
クライアントさん自身の視点や、捉え方が変わることで、どんどん幸せを感じることができるようになって、変わっていくのです。
私はそれが、本来のその人に戻っていく現象だと感じています。
本来、人は、この世界にたった一人の「自分」として、完璧に生まれてきます。
本来、パーフェクトな状態でこの世界に産まれた私たちは、幼くて弱い自分を守ったり、様々な気持ちを体験したりするために、子どもの頃に、色んな思い込みや恐れ、自分に対する誤解など、多くのフィルターを身に着けます。
そして、大人になると、今度はそのフィルターがあるが故に、何の問題もない現実を、怖いと感じたり、辛いと感じたりする原因になるのです。
大人になった自分が、その要らなくなったフィルターに気づき、また本来の自分らしさに戻っていく過程が、大人になってからの成長でもあり、喜びとなっていくのです。
様々な経験を経て、本来の完璧な自分に戻ることで、本当に深い喜びを感じながら、人生を歩むことができる。
そんな仕組みを知ると、人生って本当に、素晴らしいと思わずにはいられません!
私たちは、自分のことも幸せにできないのに、他人のことを幸せにすることなんてできないのです。
だから、まずは、自分を幸せにすること。
妻がそうやって、人生の素晴らしさを味わっていたら、旦那さんにとっていつしかそれが灯台の明かりとなり、旦那さんに、自分のいる世界は、幸せで素晴らしいところだったんだ、と気づかせるきっかけを作ることができたりするのです。
まとめ
さて、夫がうつ病になった妻が、本当に知っておくべき3つのこと、いかがでしたか??(^^)
私は、自分自身の経験と、カウンセリングの経験から、夫がうつ病になったら、病気についての色々な本を読んだりするよりも前にまず、この3つのポイントを知っておくことが、夫がうつ病になった人にとって、本当に重要だと確信しています。
ポイント①夫がうつ病になって感じている、自分の不安に気づくこと。
ポイント②夫と「うつ病」を、切り分けて捉えること。
ポイント③夫のうつ病を治すことよりも、自分が幸せに生きることに集中すること。
夫がうつ病になったら、深刻な問題ばかりに目を向けるのではなく、「自分の人生を、本気で楽しむ!」
そのくらいの気概で行きましょう(^^)/
夫がうつ病になっても、必ず、幸せになれますから!