家族のうつ病が再発したとき

うつ病が再発したとき、家族がやりがちなこと
目次
私が、今まで旦那さんの病気と付き合う上で、最もきつかったこと&うまくできなかったこと
それが、再発したときに、それを受け止めることでした。
うつ病は、本当に人によってまちまち。
軽いうつ状態であれば、少し休んだり、環境が変わったりすることで、自力ですっかり良くなる人もいます。そして、再発を繰り返して慢性化する、私の旦那さんのようなタイプのうつ病もあります。
厚生労働省の統計によると、初発したうつ病の患者さんが、再発する可能性は 60%、2回目の人が、3回目を再発する確率は 75%、3回目の人が、4回目を再発する確率は 90%と、うつは、再発するほどに、またさらに再発する可能性が高くなる傾向があることが分かります。
この、うつ病の再発。
これを本人と家族が受け入れるのがまた、最初の発病時とはまた違った辛さがあり、すごくエネルギーを使います。
私はこれで何度も落ち込みました(^^;
うつの症状がよくなってきて、仕事にも復職。
仕事にも少しずつ慣れてきて、うんうん、仕事も順調に行けている。
お~、いつの間にか、3カ月くらい行けている!
だいぶ元気になったなあ、このまま、何とかやっていけるかも~(^^)
やっぱり共働きで二人稼ぎがあると、(経済的に)だいぶ違う~♪
そうだ、あれやったり、これやったりしよう!(お金がかかるようなこと)
と、すっかり旦那さんが病気ということを、意識せずに生活し始めたころに、うつ病君(最近私と旦那さんの間で、うつ病ときちんと向き合うために、旦那さんの中の病気のことを「うつ病君」と呼んでいます)はやってきます。
朝、いつものように二人ともそれぞれ出勤の準備。
何だか顔色が悪い旦那さん…
でも、私は自分の支度も忙しいし、「まあ気のせいか」、と済ませようとします。
しかし、やっぱりこの顔色が悪いな、という直感は、外れません。
私が洗顔やお化粧を済ませてリビングに行くと、そこには、具合の悪そうな旦那さん…
「今日、なんか調子悪い…」
やっぱり…顔色が悪いのは当然、体調が悪いサインです。
本当はここで、旦那さんの体調不良をいち早く察知し、
「今日、体調が悪いんじゃない?今日は、休んだら?」というのが、家族の役目なんですが(^^;
本人は、無理をしがちだし、本人が一番、再発を恐れているので、
一緒に住んでいる家族の私は、そこで旦那さんが無理したり、体調不良を見て見ぬふりしないよう、
きちんと観察する、というのが大事なんですが…(それができるようになってきたのはここ1年くらいのことです)
それが頭では分かっていても、私の無意識が、恐れや不安や危機感を、募らせます。
再発したら、また私一人が働かないといけない…また大変になる…また収入が減る…
はっきりそう意識するわけではないんですが、そういう過去のストレスから、自分を守るために、私の無意識が不安や恐怖を感じさせるんですね…
うつ病は、波がある病気。波には、逆らわない。
私のように、家族のうつ病が再発したときは、良くなってきていた安心な生活から、また不安定な状態になることを恐れて、再発を受け入れにくい方は多いと思います。
でも、うつ病の再発を受け入れるのに時間がかかると、本人の回復に時間がかかってしまうだけです。
また、再発したとき、家族が焦って、「なんで再発したの?何か無理したの?」と本人を問い詰めたりするのも、タブーです。(これも私は何度もやっちゃいましたが…)
うつ病は本当に不思議な病気。
特定の理由などなくても、再発することもあります。
そしてとにかく症状に波があって、その波を繰り返しながら、少しずつ少しずつ、良くなっていく病気です。
適切な休養や治療ができていれば、波は少しずつ、その幅が小さくなっていきます。
大切なのは、波に逆らわないこと。
うつ病の波には、一緒に乗るつもりで。
うつ病の症状が一度落ち着いても、また再発する可能性もある、ということは頭に入れて、ゆる~く見守りましょう。
・症状が落ち着いたときに、「良くなった~!!!」と浮かれないこと。
・再発したときは、あまり動揺せず、きちんとうつ病と向き合うこと。
・波に乗って、無理せずに休養させること。
うつ病には、その役割があると私は思っています。
旦那さんの脳が、うつの症状を出して守ろうとしているもの。
何から旦那さんを守ろうとしているのか…それはまだ分かりません。
でもそれがわかったとき、うつ病の役割は終わり、去っていくのではないかと思っています。
再発するということは、まだうつ病のその役割が終わっていないということ。
うつ病を受け入れ、人生を一緒に見つめなおす、そんなつもりで、再発と付き合っていきましょう(^^)
今日も読んでいただき、ありがとうございます!
はなこ
※何度も再発する場合には、違う病気である可能性も視野に入れ、ありのままをお医者さんに相談しましょう。同じ病院でだめなら、違う病院にセカンドオピニオンで行ってみるのも、良いかもしれません!(2019年12月追記)
Comment
はな子様
いつも大変お世話になっております。
私はアメリカに住んでいる中国人です。
今の主人とは15年間一緒にいますので、一年前に離婚と言われて、ショックを受けました。鬱というのが原因だったかもしれませんが、どうしていいかわからなくて、一生懸命オンラインで情報を探して、はな子さんのウェブサイトにたどり着きました。
いただいた12日間のメール講座や、励ましの日本心カウンセリング協会からのメールでとても助かっています。
今は夫が実家に戻って二か月間なっています。
とにかくはな子さんのメールやブログなどでの情報や内容などとても助けになっています。ここを借りて感謝の気持ちと伝えたいと思います。
周りから離婚とアドバイスされる人がたくさんいますけど、自分が一番夫のことがわかっているので、今は自分を磨いて、自分のことをケアーして、自分を見つめなおしています。
一年間がたったところ、大分お互い落ち着いてきているので、本当に私が今の状況を受け入れる時に、夫も一番暗いところから出てきているようです。
まだ、これからどうやって夫婦としてやっていくのか、別々に住んでいる状況からどう先に進むか、についてわかりませんが、一年前のとても不安の状況から抜け出せました。
ここではなこさんのサイトに感謝の気持ちを伝えたいと思います。