うつ病家族にもカウンセリングが必要な理由

うつ病の本人だけじゃなく、家族こそ、カウンセリングが必要??
目次
私は、うつ病の本人はもちろん、サポートをする家族こそ、カウンセリングやセラピーが必要だと思っています。
だからこそ、「家族がうつになった人のためのカウンセラー」になろうと思ったんです。
「病気の本人じゃないのに、なんで??」
「カウンセリングって、病気の人が、病気を治すために受けるものじゃないの?」
と思われる方も多いと思います。
カウンセリングって、そもそもどういうものか、知らない方が多いと思いますので、少し説明しますね。
Wikipediaでの説明が分かりやすかったので、引用しました。
「カウンセリング(英: counseling)とは、依頼者の抱える問題・悩みなどに対し、専門的な知識や技術を用いて行われる相談援助のことである。カウンセリングを行う者をカウンセラー(counselor)、相談員などと呼び、カウンセリングを受ける者をクライエント(client)、カウンセリー(counselee)、相談者/来談者などと呼ぶ。」
カウンセリングとは、相談援助と書いてあります。
カウンセリング自体は、カウンセラーが心を読んだり、アドバイスをしたりするようなものではありません。
カウンセラーは、相談者と色々な話をして、相談者自体が、自分で色々なことに気づくことを援助する、という感じでしょうか。相談者は、カウンセラーと話すことで、自分の状態を客観的に見ることができ、色んなことに気づくことができるのです。
悩みの多くは、自分の思考の癖や、価値観、ルールなどが、現実とうまくマッチしない時に発生します。
問題が発生した時、悩みがある時には、現実や他人を変えるよりも、自分の考え方ややり方を変える方が、はるかに早く解決へと向かうんです。
心理カウンセリングを受けると、この自分の思考の癖や無意識に自分が持っている価値観、ルールなどに気づくことができるのです。それにより、自分の中の不要な思い込みをなくしたり、選択肢が増えて、楽になっていきます。
そこで、本題です。
私たちは、一緒に過ごす人からお互いに影響を受け合う動物です。
特に家族は、一緒に生活していて、お互いにとても影響を受け合います。
うつ病の時は、周りの人のマイナスな感情に敏感になっているので、家族の心の状態は、うつ病の本人に大きく影響します。
うつ病は、家族のサポートの仕方で、回復のスピードが早かったり遅かったりする病気です。
家族がうつ病の本人と同じような思考の癖があったり、癒されてない部分があってうつ病の本人にイライラしたりすると、うつ病の回復を遅らせる可能性があります。
最悪の場合、一緒にうつ病になってしまうケースもあるんです。
だから、うつ病の家族をサポートするためには、まず家族自身が、うつ病の原因になりそうな思考の癖に気づいたり、自分の感情をうまくコントロールできたり、癒されていたりする必要があります。
そのために、家族が心理カウンセリングを受けることがとても重要なんです。
心理カウンセリングは、心のメンテナンス
日本では、心理カウンセリングはまだまだ定着していません。
アメリカなど欧米の国々では、心理カウンセリングとは、病気の治療に受けるものもありますが、日頃の心のメンテナンスで、もっと気軽に利用されています。
人間関係の改善や、自分の悩み解消に、カウンセラーを気軽に頼り、日頃から心と向き合うということを普通に行う。
日本では、まだまだ心の取り扱い方について、知る機会も少ないし、カウンセリングに抵抗感をもっている人も少なくありません。
でも、そんな日本でも最近心理カウンセラーは増えています。
カウンセリングは、カウンセラーとの相性が非常に大事ですし、カウンセラーによって得意とする専門分野もそれぞれ違います。
自分の目的や、自分の性格に合ったカウンセラーを見つけておくと、いざという時に頼れて、少なくても夫婦でうつ病、共倒れ…なんてことは防げるでしょう。
私も、旦那さんが病気になってから、自分が辛い時、何度かカウンセリングを受けて、その効果を実感しました。
旦那さんのことを、もう支えられない…そんな気持ちになっていた時、カウンセリングを受けて、そう感じていたのは自分の心に理由があったことに気づくことができました。
まずは、自分の心の健康から。
それがあってこそ、家族のうつ病に一緒に立ち向かえるものです(^^)