私たちは常に、催眠状態??~自分の思い込みに気づくことで、悩みを解決しよう~

実家に帰りたくない病だった私。
目次
私は、ここ数年、実家に帰りたくない病になっていました。
なんじゃそりゃって感じでしょうか。
実家は、私が住んでいる、すぐ隣の県。帰る時間くらい、たくさんあるのに、なぜか、色々と忙しい言い訳を探して、帰れない自分がいたんです。
両親のことは、元々大好きです。
小さい頃から、二人とも一生懸命愛情を注いでくれて、たくさんお金を出して遠くの大学に行かせてくれて、家を出て就職することも許してくれて、今の自分があるのは本当に本当に、両親のお蔭です。
でも、最近両親が歳を取ってきて、寂しがるようになり、実家に帰ってあげないと、帰って親孝行しないと、話を聞いてあげないと、支えてあげないと…段々と自分がそんな思い込みが強くなって、どんどん帰るのが嫌になってしまって。
人間って、義務になると、やりたくなくなる生き物。
やれ、と言われると、やろうと思ってたことでも嫌になります。
自分の意思で、やりたいからやることで、喜びを感じるんですね。
私の場合、自分で自分に、実家に帰って親孝行しなければならない、という義務を無意識のうちに課していたんです。
だから、どんどん嫌になる…
大変なことのように感じてしまう…
そして、もっときついのが、そうやって帰れない自分を責める罪悪感。
すごく、罪悪感を感じるのに、感じれば感じるほど帰りたくない…
そんな思いをどうしても手放せなかったんです。
先日、コーチングをしてもらっているカウンセラーの先生に、そのことを話したら、
「本当はどうしたいんだろうね?」と言われました。
本当は私はどうしたいのか…??
親にこのまま、あんまり会わないまま、ゆっくり話をしないまま、親はどんどん歳をとっていく…
私は、今の私がいるのは、本当に親のお陰だと、心の底から感謝しているのに…
そう思ったら、親への気持ちが、涙になって、たくさん溢れてきました。
そして先生から、
「子どもが親にできることなんてほんとにないよ。
自分がパワーをもらうくらいの感覚で、帰ってみたら?甘えるくらいの感覚で、良いんじゃない?」
と、言われました。
確かによく考えたら、両親ともまだ健在だし、両親に甘えるくらいの感覚で帰っても、確かになんの支障もない。
むしろ、親としても、いくら子どもが大人になったからと言え、少し頼りにされるくらいがちょうどよいかもしれない。
親にとって、子どもは死ぬまで自分の子どもです。
そうやって、両親に対する義務感を捨てたら、本当にすーっと、気持ちが楽になりました。
私の、実家に対する「催眠」が解けたんです。
自分が、どんな「催眠」にかかっているのか、気づくことが大切
私たちは日頃、常に色んな「催眠」にかかっています。
いわゆる、思い込み。これはこういうもんだ、この世界はこういうもんだ、こうじゃないといけない、そういう無意識の感覚。
仕事は辛いものだ。
男とは、女とは、こうあるべきだ。
楽しめるのは、週末だけだ。
自分がおしゃれなんて、しちゃいけない。
人それぞれ、本当に、色々な催眠にかかっていて、それに気づいていないんです。
私は、実家=両親=支えてあげなきゃ、という催眠、自己暗示にいつの間にか取りつかれていて、自分で自分を義務で縛り、それに気づくこともなく、窮屈で、苦しんでいたんです。
それが、自分が自分にかけていた催眠だと気づくことができた。
それだけで、私達の悩みは、すーっと消えて行きます。
目の前の出来事や人が、自分を悩ませているんじゃなくて、それについて自分が無意識に行っている解釈が、自分に暗示をかけ、それで悩んでいるんです。
だから、実家に帰らない、帰りたくない自分がいたら、まずその自分をジーっと観察してみること。
外側からじーっと。
どうして帰りたくないのか?
どうして、そのための時間を作らないのか?
何をするにも、忙しいというのは、やりたいことをやらない理由にはならない。
そこに、どんな自己暗示が潜んでいるのか?
そうやって観察していると、自分の中の、無意識の想いやルールが、きっと浮かんできます。
そしたら、それを想いやルールを、思いきって捨ててみましょう。
私はその後、久しぶりにゆっくり実家に帰り、両親とゆっくり話をして、とても楽しめました。
歳をとった親の話は、昔とちよっと違ったりするけど、そんな親の世界観も、そのまま尊重してみると、案外、親の新しい一面に気づけたりして。
本当に、何でも自分次第で大きく変わります。
自分に起こることは、自分の状態が現実に写し出されている、ただそれだけ。
両親との時間、これからもたくさん楽しみたいと思います。
そして、「やらなきゃいけない」をなるべく捨てて、「やりたい」気持ちを大切にしたいです。
その方が絶対、愛が大きくなるし、発揮できるエネルギーも能力も、格段に高くなるから。