うつ病の家族と本人が、元気になる方法~シリーズ②視点を変えて、見てみよう~

ストレスを感じる時は、視点が偏っている??
目次
今日は、ゴールデンウィークの最終日。
夏の入り口が見えてきたので、ブログのトップ画面も、少し初夏らしく変えてみました(^^)
さて、今日のストレスを感じやすいポイントや思考の癖を変えていくためのテーマは、「視点」です。
先日の記事で、五感のことを書きました。(記事はこちら)
そこで、私たちは、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚などの「五感」を通して色々な情報を受け取り、それぞれの脳のフィルターを通して、その情報を、削除・歪曲・一般化し、把握している、という話をしました。
今日のテーマである「視点」は、その削除・歪曲・一般化の部分を見直していくことになります。
ストレスを感じた時、腹が立った時、不安な気持ちになった時がチャンス!
私たちは、日頃、自分の視点からしか物事を見ていません。
その視点とは、自分なりの「解釈」といったところでしょうか。
そこで、一つの出来事が、自分の脳で無意識に削除されたり、歪曲されたり、一般化されたりして、処理されていきます。
だから、視点を変えるだけで、同じ出来事でも、自分の脳の中でのその情報の処理の仕方が変わるんです。
例えば、上の写真を見てください。
白いお花を持っている女性の手が見えますね。
このお花を見つめる女性を自分だと仮定して、今、あなたはどんな気持ちでこのお花を見つめていますか?
幸せな気持ちでお花を見つめている人もいれば、悲しい気持ちで見つめている人もいるかもしれない。
どんな気持ちでお花を見つめるか・・・
私たちは意識しなければ、その気持ちをコントロールすることができず、無意識から湧いてくる気持ちに流されてしまいます。
普段の出来事も同じ。
「自分の今の状態=過去のストレスに苛まれていたり、未来のことに不安を覚えていたりする今の自分の状態」によって、普段の出来事を見る視点を左右されているんです。
だから、日常生活の中で、ストレスを感じた時、腹が立った時、不安を感じた時は、自分がどんな視点からその出来事を捉えているか、客観的に観察してみてください。
そして、まず、①相手がいる出来事であれば、相手になったつもりで同じ出来事をイメージしてみる。
次に、②第三者になったつもりで、同じ出来事をイメージしてみる。
こうしてイメージしてみるだけで、他人の目線から物事を見ることができます。
ここが人間の脳のすごいところ!!
実際に、他人になる必要はないんです。イメージで十分。
イメージの中でも、相手と、第三者の目線からその出来事を見てみるだけで、違う視点からその出来事を見ることができます。
人の数だけ、個々人の色んな経験があって、色んな見方があって、色んな視点があります。
自分の視点からだけ、無意識に物事を捉えてしまうと、自分の脳のフィルターを通してしか、見えなくなってしまいます。
そこからちょっと外れて、違う視点から見てみましょう。
そうやって、視点を変えてみる練習をしていると、だんだんと物事を捉える視点を自分でコントロールできるようになっていきます。
いつも、前向きに、できるだけ善意のある方向から色んなことを捉える視点を身に付けると、自分のとっての現実はどんどん変わっていくし、周囲の人もどんどん感化されて、起こる出来事自体が変わってきたりします(^^)
それはもう、ほんとに魔法のように。
人間の脳は、偏りを無くせば無くすほど、すごい力を発揮するものです。
是非あなたも、実感してみてください!