うつ病の人への接し方について

うつ病の家族への接し方が分からない・・・
目次
うつ病の家族に、どう接したらよいか、初め、本当に分からないものですよね。
私も、今まで何度も、あ~、今さっきのは良くなかったかな~・・・と反省したことがたくさんありました。
でも、この接し方、分からなくて当たり前なんです。
なぜなら、うつ病は本当に人それぞれの病気だからです。
同じうつ病でも、子どものうつ病、仕事が原因でなるうつ病、女性ホルモンバランスが崩れることによるうつ病、老年期のうつ病など、様々なうつ病があり、その人その人で、症状が違ったり、原因が違ったり、合う治療法も違います。
だから、よく聞く「励ましてはいけない」とか、「頑張れと言ってはいけない」とか、これも一概には言えないことで、言わない方がよい人もいれば、言っても大丈夫な人もいるんです。
私が旦那さんのことを見て、そして色々と調べてきた結果ですが、大事なポイントが2つあると考えています。
ポイント①気を遣いすぎない。あくまで自然体で。
家族がうつ病だからと言って、こちらが腫れ物に触るように接したり、気を遣いすぎて本人に構いすぎたり、色々してあげすぎたりするのは、かえって本人のストレスになります。
うつ病になる人は、もともとは、人の役に立ったり、人に感謝されたりするのが好きだったり、会社に貢献する人だったり、という方が多いです。
なので、ただでさえ、自分が病気になったことを責めている状態なのに、家族が一生懸命自分に気を遣ったり、世話を焼き過ぎたりすると、家族に大変な思いをさせている自分を余計に責めてしまいます。
家族は、あくまで今までと変わらず、自然体で普通に接しましょう。
本人ができることは、やってもらって、頼る部分があって丁度よいくらいです。
ただ、あくまで本人ができる範囲で。
無理をさせたり、できないことをやらせるのは、もちろんNGですので、その当たりは普通に気遣ってくださいね(^^)
ポイント② 分からないことは、本人に訊く!
実は、うつ病でも、回復期など、励ましても良い、という専門家の意見もあります。
でも、回復期の判断など、病状の移り変わりが激しいうつ病では、なかなか難しいのが現実です。
しかも、うつ病の種類などによっても、違ったりします。
なので、これは言っていいのか、言ってはいけないのか、分からないときは、本人に訊きましょう!
健康な人でも、病気の人でも、基本は同じ。
本人が言われて嫌な気持ちになるようなことは、言わない。
励まして嫌な気持ちがするか、頑張ってと言われると、辛い気持ちになるか、それは本人にしか分からないこと。
分からないときは、素直に、「これを言われると、嫌だ?」というのを本人に確認しましょう。
一番良くないのが、勝手にこちらが判断したり、決めつけたりして、かける言葉を間違えてしまうことです。
こうするべきだ、こうしたら良くなるはず、という家族の勝手な思い込みで、本人を傷つけると、病気の回復に大きく影響してしまいます。
うつ病になった気持ちは、本人にしか分かりません。
しかも、それも人それぞれ違うんです。
過去にもしうつ病やうつ状態を経験したことある人でも、自分はこうだったから、という思い込みで色々アドバイスするのも良くありません。
私がNLPという心理学を学んだ先生が、以前こんなことを教えてくれました。
「みんな自分の心に、お医者さんがいる。」
その人の心には、その人のお医者さんがいる。
人はみんな、自分で自分の問題を解決したり、自分を癒したりする力を秘めています。
そして、自分を本当に癒すことができるのは、その人自身なんです。
だから、自分の考えを相手に押し付けない。良かれと思って勝手にアドバイスしない。
これはうつ病の人への接し方に限ったことではありませんが、家族や周りのひとがうつ病の時は、特にこのことに気を付けたいですね!